℃-uteのCD売上とネット上の人気度から分かること① | 外資系戦略コンサルタントの視点から見たアイドル・ビジネス

2011/10/03

℃-uteのCD売上とネット上の人気度から分かること①



さて、みなさんお久しぶりです。

9月末でどうにか、今まで経験した中でもヘビーなプロジェクトが終了し、

余裕が出てきたので、ちょっとブログを更新する頻度も上げていこうと思います。


今回は、このブログでよく使うGoogle Insightsの人気度が、

果たしてアイドルの収益と関連するかについて、

検証を行うという点を中心にしてトピックを扱います。


まずは、℃-uteのCD売上枚数を調査しました。
(調査対象はインディーズは値が取得できないためメジャーシングルのみ)

値は以下を利用しています。



さて、これを単純にCD売上の時系列のグラフとして表示してみましょう。


















これを見ると、2007年頃に比べ減少しており、

現在は24千枚程度で安定していることがわかります。


さて、この値はアップフロントの収益に対しては、

インパクトがあると思います。

35千枚売れていたものが25千枚になることによって、

売上が30%程度減るのですから。

(CD単価当たりの収益構造に関する考察は後日書きたいと思います。)


しかし、℃-uteの人気度に関してこのCD売上の推移は正しい表現と言えるか

といった点に限ると実は正しくないと思います。



というのも、

CDシングルそれ自体の市場は減少しており、

iTunesや携帯着メロ等によって音楽が消費されるばかりか、

ネット上に無料で海賊版の音源を取得で来てしまう為です。


そこで、年間の全体CD売上の枚数から比率がどのように推移しているかをグラフ化しました。

CD全体の売上は日本レコード協会より引用しました。

結果は以下の通りです。














以上の結果から分かるように、

℃-uteの売上枚数(補正値)はメジャーデビュー後から減少しているのではなく、

現在は、メジャーデビュー後の2枚目以上の売上比率を維持しているため、

CD全体の売上が減少する中、

一定数のファンが℃-uteの人気を維持しているのが現在の状況に見えます。


次に続く

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